こんにちは、結婚相談所グッドコミュニケーションのカウンセラー野口敏と申します。
婚活をサポートしてもう35年になります。
様々な方がご相談に訪れて下さって、その結婚をサポートして来ました。
コミュニケーション力が乏しいアラサー男性が成婚できた理由!
その男性はアラサーのビジネスマン。
ご相談の段階から、表情が全くなく、反応もわずか。
さすがに「これは成婚無理かな」と、私も腰が引け気味でした。
でも、彼は「何としてでも結婚したい女性がいる」と真剣に訴えて来ます。
ある相談所で知り合った女性に一目惚れしてしまったのです。
交際には至りましたが、彼女から「話がつまらない。面白い話が出来る人がいい」と言われて、決死の思いで私のところを訪ねて来たと言います。
「いい反応」を身につける・・成婚への確かな道
「表情がないよ」「反応が薄いよ」と伝えると、
「そこを直すために指導して下さい」と私の話を素直に聞いてくれます。
成婚できる人の特徴は、人の話をよく聞いてくれるところです。
そこでコミュニケーションのクラスに入ってもらったのですが、彼の頑張りがすごかった。
宿題も必ずこなし、職場の人とのコミュニケーションも私に言われた通りに励んでくれました。
私が一番に指導したのは、「いい反応」が出来るようになること。
コミュニケーションの最も大事な部分は「反応」にあると、私は考えています。
反応とは「相づち」のことと考えて下さい。
Aさん「私、生まれたのが九州の宮崎でして」
Bさん「ああ宮崎ですか! 宮崎っていいところなんでしょう」
相づちって多くの人があまり価値を置いていません。
ほとんどの人の相づちは形だけのものが多くて、感情がないのです。
しかし最新の科学は、相づちがお互いの脳をつないでくれる。
すると考えていることや気持ちが、瞬時に伝わるようになりそれが親しみにつながる、と発表しているのです。
(脳同期でググってみて下さい)
だからなのでしょう。コミュニケーションが上手な人は、相づちに感情がたっぷり含まれていて、話しやすい。
アラサーの彼は本当によく頑張ってくれました。
彼女とのエピソードも、最初は「これは断られるな」というものばかりだったのに、しだいに彼に心を開いている様子に変化して行きます。
とうとうこの日がやって来ました!
彼の方も、表情が出て来て、反応も良くなって来ました。
話題も面白いものを見つけてくれるようになって、どんどん変身して行くのが伝わって来ます。
「彼女、熱狂的な阪神ファンなんですよ。ボク巨人ファンなんですけど、それだけは口が裂けても言えません」
と言いつつ、甲子園球場では必ず一塁側に陣取り、やがてハートも阪神ファンに。
そして受講から三か月後に、「彼女と旅行に行くことになりました」とびっくりの展開が。
私は一応聞きました。
「お部屋は一緒?」
彼も「はい」と答えてくれて、ほっとしました。
その年のクリスマスにプロポーズ。
劇的な結婚となりました。
お相手の気持ちをつかむのは、年収や職業ではありません。
コミュニケーションとは「心の栄養」、そして「心のごちそう」。
その1つが「いい反応」だったのです。
コミュニケーションとは、心をつなげるもの。
なかなか成婚できないのならば、一度自分のコミュニケーションを見直してみることです。
「自分は出来ている」と考えずに、「どこかに成長が足りない部分があるのかも」と素直になれた時、結婚は自然と近づいて来ます。