「共感してね」というアドバイスがピンと来ないのなら

「共感してね」というアドバイスがピンと来ないのなら

「お相手の話には共感を持って接しましょう」
そんなアドバイスを受けた方はたくさんいることと思います。
でも「共感ってどうやってするの?」と疑問に思っている人も多いことでしょう。

まず、耳寄りなお話しから始めましょう。
私の所でコミュニケーションを習った方は、婚活で出会う人が笑顔になる、よくしゃべるようになったと喜んでいます。

それは以前より「いい反応」が出来るようになったからです。

「共感」は素晴らしいコミュニケーション手段です。
これがふだんから上手に出来ていたら、相談所に頼ることなく結婚していたでしょう。

「共感」とは、相手の気持ちを感じてそれを言葉にすること。
「来週、ディズニーランドに行きます」と言われたら、「それは楽しみですね♪」
「上司と合わなくて」と言われたら、「それはストレスになりますね(:_;)」

ここで必須の条件は、感情豊かであること。
「それは楽しみですね♪」は楽し気に。
「それはストレスになりますね(:_;)」は、同情する気持ちで。

共感が苦手な人は、けっこう多いものです

しかし他人の気持ちを感じるってむずかしいし、生まれながらに他人の気持ちを感じるのが苦手な人はたくさんいます。
さらに感じた気持ちを感情表現を交えて相手に伝えるのって、卓越したコミュニケーション力を必要とします。

運動が苦手な人、泳ぎが苦手な人、音程がうまくとれない人・・・
人間には人それぞれ、得手不得手というものがあります。
共感が苦手もその1つです。

そういう人に「共感してね」というのは運動音痴の人に「ここで軽くバク転してみて」というのと同じでした。

「共感してね」とアドバイスされたけれど、それがうまく出来ない人は相手と話しながらこう考えるのです。
「ここではどういう言葉が適当なのか」「何が正解なのか」と。

そう考えている間に話は先に進みます。
その間、全くの無反応で相手の話を聞くことになります。
相手から見たら、これがとても話しにくい態度なのです。

これがお相手からお断りを受ける大きな原因になっています。

他人の気持ちを感じ取るのが苦手なら、こんな方法があります

私は共感が苦手な人には、「いい反応」をするよう指導しています。
相手の気持ちを感じる余裕がないのなら、まずは自分の感じたことをシンプルな相づちにすればいいのです。

(「はい」とか「ええ」では気持ちが伝わりません。気持ちを表すことが必要です)

ある生徒は、
「会社でこの反応を使ったら、職場で一番おとなしい人が笑って話してくれました」
と嬉しそうに教えてくれました。

お見合いでいつも1回でお断りを受けていた人が、「こんど4回目のデートです」と報告もくれています。

いい反応には人の心と心をつなぐ、とても重要な役割があったのです。
それは脳の仕組みとも深く関係のあることでした。

ある方から「反応を良くしたぐらいで成婚できたら世話はないわ」と言われたこともありますが、それはコミュニケーションを知らない人の言葉。
反応を良くすることは、互いを結びつける接着剤でもあるのです。

せっかく結婚しても3組に1組は離婚し、離婚しなくても結婚生活が幸せでない家庭は、とても多いものです。
そこには共感がうまくないことが理由の1つとして考えられます。

グッドコミュニケーションには、共感力が自然と身につくエクササイズがたくさん用意されています。
それは婚活ばかりでなく、あなたの結婚生活を幸せにし、仕事にもとても役に立つ、人生の資格となるでしょう。

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